ジスロマックが効くクラミジアは卵管炎になるので性検査

ジスロマックは、15員環マクロライド系のアジスロマイシンを主成分とする抗生物質であり、マクロライド系の抗生物質は真正細菌のリボゾームの50Sサブユニットに結合する事により、ペプチジル転移リボ核酸作用を阻害し細菌のタンパク合成を阻害する作用があります。結果として、細菌の増殖抑制作用を示し、高濃度投与で殺菌作用が期待出来ます。
アジスロマイシンは、14員環マクロライド系の抗生物質エリスロマイシンの基本骨格に窒素原子とメチル基、メチレン基を化合させる事により、モチリン受容体刺激作用の回避や薬物の相互作用などの従来のマクロライド系の抗生物質の難点が解消されています。加えてジスロマックは、マイクロスフェア製剤の効果により上部消化器官ではなく、下部消化器官で血液中に存在する濃度よりも10~100倍高い濃度で組織に吸収され、集中的に感染病巣への優れた薬剤移行性と約68時間にも及ぶ長い半減期を示します。その為、クラミジアなどの治療において、従来のマクロライド系の抗生物質では1日数回の服用を数日継続する必要がありましたが、ジスロマックは基本的に単回の服用で治療を完了出来ます。
クラミジアは、特に女性は発症後の自覚症状が乏しく放置される事が多く、子宮内膜炎や卵管炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎などを引き起こし、さらに悪化すると肝臓にまで炎症が広がるケースもあります。その為、自覚症状の有無にかかわらず定期的な性検査が必要とされています。クラミジアの性検査は、保健所などで無料で受けられますし、検査キットでも簡単に性検査出来ます。
卵管炎は、クラミジアや淋菌、大腸菌などによる細菌感染で発症し、周辺組織の癒着により卵管口が詰まり不妊症や卵管閉鎖、子宮外妊娠などの原因となっています。又、卵管炎は、不特定多数の男性との性交渉でも発症します。